WRLファイルとは?

金 5 22, 2020

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WRLファイルは、VRML(Virtual Reality Modeling Language)フォーマットの拡張子です。VRMLファイルは、ブラウザのプラグインでバーチャルリアリティ環境を表示することができます。VRMLという用語は、しばしば「world」またはvrml world fileと呼ばれますが、これは実際にはWRLの略でもあります。

WRLファイルは、頂点、エッジ、表面の色、マッピングされたテクスチャ、光、反射のマッピングなどの詳細を持つ3Dポリゴンをブラウザがレンダリングするのに役立ちます。 

開発者は、VRMLファイルフォーマットを使用して、URLを特定のグラフィックコンポーネントと関連付けることができます。ユーザーが特定のコンポーネントをクリックすると、ブラウザは別のページを取得したり、アニメーション、サウンド、照明などのトリガーとなります。 

WRLファイルを開くプログラム

WRLファイルと互換性のあるプログラムの一覧です。

MacOS

  • FreeWRL

Windows

  • IMSI TurboCad Pro
  • Parallel Graphics Cortona3D Viewer
  • FreeWRL
  • Microsoft 3D Builder

Linux

  • FreeWRL

iOS

  • Parallel Graphics Cortona3D Viewer

VRMLのメリットとは?

前述したように、VRMLは、3Dオブジェクトや画像シーケンスを、Webサイトが理解・解釈できるような言語に変換するのに役立ちます。これにより、ユーザーがオブジェクトを見たり、動かしたり、回転させたりして、実際のレンダリングのイメージを正確に把握できる、インタラクティブなウェブ体験が可能になります。

VRMLファイルは、不動産業界におけるバーチャルリアリティの普及など、様々な分野で活用されています。

建築家や設計者は、設計図をスクラップしたり描き直したりすることなく、バーチャルな世界で建物を表現したり、機械部品の配置を想定したり、差異を調整したりすることができます。

また、購入希望者や賃貸希望者は、実際に建物を訪れる必要がなくなりました。携帯電話でフル3Dフォーマットの物件を見ることができるので、より迅速な意思決定が可能になります。

VRMLの歴史

VRMLは新しいWeb言語だと思われるかもしれませんが、実は1994年に開催された第1回World Wide Web会議で提案されたものです。

VRMLを使用した最初のアプリケーションは、1995年にNetscapeブラウザの3Dプラグインとしてリリースされました。VRMLは、初期のウェブではHTMLが使われていたように、標準的なウェブ言語として提案されました。

VRMLを使うことで、将来的にバーチャルリアリティのウェブサイトを普及させようと考えたのです。しかし、インターネットの回線速度が遅く、VRMLのプラグインを十分に読み込むことができなかったことや、ハイエンドのグラフィックプロセッサを搭載していないコンピュータの性能が低かったことなどから、VRMLの開発は停滞してしまいました。

このように、VRMLは当初の想定通りには普及しませんでした。しかし、CAD(コンピュータ支援設計)プログラムのデータ交換のようなニッチな分野では、VRMLは応用され、人気を博しています。 

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