2023 1.0.1では、部門を超えたコラボレーション、多面体モデリング、製造業における自動化等のサポートが拡充しました
リリースのハイライト:
3D InterOpでより多くのフォーマットを可視化
New in 2023 1.0.1では3D InterOpに新しく、AVEVA™ E3D Design、AVEVA™ PDMS、Intergraph Smart®の3種の3Dフォーマットインポート機能が追加されました。
プロセス業界のアプリケーション開発者はアプリケーションを拡張し、3Dアセットのジオメトリとメタデータを可視化できるようになりました。これによってプラントの設計者やオペレーターは、設計段階や運用段階で「設計通り」または「建設通り」の3Dアセットをバーチャルツイン上で体験できるようになります。InterOpのこの新しい機能によってソフトウェアとワークフローの精度、制御性、潜在的な可能性が向上します。
3D InterOpの新機能とサポートするファイルタイプの詳細については、スペイシャルにお問い合わせください。また、SDKの詳細については以下のリンクをご参照ください。
3D InterOpでRevitのビューを選択的にブラウズしてインポート
3D InterOp 2023 1.0.1 の新機能として、Revit® ファイルに存在するビューリストを取得する機能を導入しました。BIMおよびAECアプリケーションの開発者は、Revitビューを使用して最適なコラボレーション体験を提供できるようになり、エンドユーザーは建築プロジェクトの特定の部門に集中することができます。
建築ビュー | 構造ビュー | 機械工学・配管表示(MEP) |
3D InterOpの利用によって、BIMおよびAECアプリケーション開発者は、インポート前の予備工程段階でエンドユーザーがアプリケーションにインポートするビューを選択・取得できるよう設定することができます。エンドユーザーは、必要なときに必要なデータだけを読み込み、大規模プロジェクトでのコラボレーションを最適化し、インポート時間とアプリケーションのメモリフットプリントを削減することができます。
3D InterOpの詳細機能に関してはスペイシャルにご相談ください。また、来年初めに3D InterOpのウェビナーを開催予定です。
CGMアプリケーションのネスティングの改善
2023 1.0.1では、 CGM Modeler とCGM Polyhedra のネスティング機能が更に向上し、輪郭のネスティング、連動しないボディ同士のネスティング、除外ゾーン、ネスティングゾーンをサポートしました。
輪郭ネスト入力ボディと トレイボックス |
バウンディングボックスが 接合していない輪郭ネスト結果 (デフォルト) |
輪郭ネストが有効な場合の 輪郭ネスト結果 |
ネスティングと呼ばれる輪郭ネスティングに関し、従来よりもさらに密なネスティングを実現しました。連結を避けながらボディ同士を入れ子にすることができるため、より多くのパーツを入れ子にすることができます。この機能により、付加製造メーカーは1回プリントあたりのパーツ数を増やし、板金メーカーはエンドユーザーに自動化を提供しつつ、シートメタルロールあたりの加工パーツ数も増やすことができます。
最適3Dモードでの出力のアイソメ図 | 最適3Dモードでの出力の上面図 |
最適2Dモードでの出力のアイソメ図 | 最適2Dモードでの出力の上面図 |
新しい除外ゾーン機能により、メーカーはボディがネスティングされないゾーン設定することができます。一方、新しいネスティングゾーン機能は、出力ボディのネスティングに使用されるゾーンを設定するものです。この2つのゾーン区分けによって、ネスティングエリアをカスタマイズし、切断や印刷の前段階で自動的に部品をネスティングすることができます。
ネスティングゾーンとネスティングする入力ボディ | 最適3Dモードでネスティングした入力ボディの事例 |
最適3Dモードでネスティングした入力ボディの事例 | 最適2Dモードでは、ネストボディの影が ネストエリアを定義するために使用される |
CGM Modeler and CGM Polyhedra's の新機能の詳細については、この技術に関する記事をご参照ください。
CGMの新機能の詳細については、スペイシャルにご相談ください。また、2つのSDKの詳細については、以下のボタンをクリックしてください。
CGM Modelerによる点群アライメントの改善
2023 1.0.1の CGM Modelerの新機能では下記の点群アラインメントを改善しました。
- フェイルセーフ機能
- おおよそ対称な点群に対する慎重な分析
- より正確な位置合わせのために「点群内のすべての点を使用する」、もしくは、「パフォーマンス向上のためにダウンサンプルを使用する」、をオプションで選択可能
これらの改善により、製造業のQAプロセスをより自動化することができます。
入力ボディとクラウド: 立方体に多くの対称性があることに注目 |
出力 |
CGMの新機能の詳細については、スペイシャルにご相談ください。また、SDKの詳細については、以下のボタンをクリックしてください。
CGM Polyhedraによる凸包生成
2023 1.0.1のCGM Polyhedra の新機能として、 指定した入力メッシュまたはボディの集合の凸包を表すメッシュを作成する機能が追加されました。
入力メッシュ | 出力メッシュ |
この機能は、ロボティクスのワークフローにおいて特に有効です。ロボットソフトウェアアプリケーションは、ロボットと3次元の他の物体との衝突を検出する際に、あるメッシュのサブセットと別のメッシュとの間の交差や重なりをチェックする必要があります。入力メッシュが高密度である場合、つまりチェックする三角形の数が多い場合、パフォーマンスが低下することがあります。
この課題を解決するために、アプリケーションは完全なメッシュをCGM Polyhedraの凸包演算子で生成される、より単純なバージョンに置き換えることができます。
これによって高速な衝突検出が実現します。具体例として凸包演算の前後で130,394個の三角メッシュが9,040個に減少し、ユーザーの介入を最小限に抑えながら、結果として三角形を93%削減したケースもあります。
CGMの新機能及び詳細については、スペイシャルにお問い合わせください。その他のCGMの新機能詳細については下記のリンクをご参照ください。
ACIS PolyhedraでACISアプリケーションのメッシュデータを処理
2023 1.0.1のACIS Polyhedra の新機能としてセグメント化、壁厚解析、スライスの機能を導入しました。
セグメント化前 | セグメント化後 |
セグメント化によってACISベースのアプリケーションは、多面体モデルを元に線や標準的な面を表現することができるようになりました。この機能によってACISアプリケーションの開発者は、多面体モデルにより多くの情報を追加することができるようになりました。また、付加製造ソフトウェアでは、壁厚解析を利用し、薄すぎてプリント不可能な領域を特定することで、プリント可否を確実にチェックすることができます。
多面体 | 複数の平面スライスを持つ多面体 |
新しいスライス操作によって、エンドユーザーは元の多面体ボディから複数の平面的スライス断面を持つボディを作成することができます。これらのスライスは、下流工程のツールパス生成モジュールの入力として利用できます。
これらの新機能によって3D ACIS Modelerのメッシュ形状の領域は拡張し、多様な形状データに対して更に柔軟に対応できるようになりました。
機能の詳細についてはスペイシャルにご相談ください。また、来年初めにACIS Polyhedraに関するウェビナーを予定しています。
3D ACIS Modelerのチェッカー性能向上
2023 1.0.1の3D ACIS Modeler の新機能として、ACISチェッカーがマルチスレッドに対応しました。
不適切な面の交差チェックがより高性能になり、レベル70でチェックを行った場合の待ち時間の短縮が確認されました。
ACIS Modelerの機能に関する詳細については、スペイシャルにお問い合わせください。また来年初めにACIS Modelerのウェビナーを予定しています。
既存のMeshGems製品と同じ技術に基づいたC++プログラミングインターフェースで、実証済かつ使い勝手の良い機能を利用することができます。
コンバージェントサーフェスメッシャー(CSM)
- 単一のC++パッケージを通じて、すべてのサーフェスメッシング機能へのアクセスができます。
- シンプルなC++インターフェースで堅牢なサーフェスメッシュ生成を正確に実行します。
コンバージェントボリュームメッシャー(CVM)
- 単一のC++パッケージで、すべてのボリュームメッシング機能にアクセスできます。
- シンプルなC++インターフェースで、堅牢なボリュームメッシュ生成を正確に実行します。
- 独自のメッシュ適合機能により、メッシュの精緻化・粗密化のための反復ワークフローを高速化することができます。
C++を使用することで、よりシンプルなプログラミング構成で複雑なワークフローを開発することができます。さらに、新しいC++コード・アーキテクチャは、より並列的なアーキテクチャを活用し、メモリと計算を切り離すことでパフォーマンスを向上させることができます。
また、C++のインターフェイスを使用することで、よりシンプルな開発作業とアプリケーションの堅牢性が向上するため、開発コストの削減と市場投入までの時間の短縮を実現します。