(Stratasys V650 Flex. 出典:Javelin-Tech)
3Dプリントは、一般的な3Dモデル製作の選択肢として浮上しています。プロトタイプや概念実証、あるいはアディティブ・マニュファクチュアリング(積層造形)の大規模な活用などです。
しかし、効果的な3Dワークフローは、いくつかの重要な部分に依存しています。まず、作業内容に適した3Dプリントシステムを使用する必要があります。(例:FDMとSLA)次に、エンドユーザーの3Dデザインファイルを読み解くために、3Dプリンターに適切なプログラミングが施されている必要があります。
今回のブログでは、「3Dプリンタのプログラミング」で考慮すべき5つのポイントについてご紹介します。
まず、3Dプリンターには、アクセス可能なユーザーインターフェース(UI)が備わっていなければなりません。
これは、理解しやすく使いやすいUIを提供することだけでなく、エンドユーザーがさまざまなプラットフォームを通じて3Dプリンターを操作できるようにすることも意味します。
つまり、エンドユーザーが標準的なPCやMac、モバイル、そして場合によってはWebブラウザを使ってシステムを操作できるようにすることが必要です。
また、3Dプリンターのプログラムがユーザーの環境に適合しているかどうかも重要なポイントです。
最終的にはエンドユーザーのワークフローに依存することになりますので、ターゲットとなる市場にできるだけ沿うようにする必要があります。例えば、ある生産工場では、工業用3DプリンターをWindowsベースのPC環境に接続するかもしれません。また、Linuxベースの環境を使う人もいるかもしれません。
STL(Stereolithography)は、3Dプリントで広く使われているファイルフォーマットです。STLは基本的に3Dモデルの表面を三角形で表現しますが、色や質感の情報は提供しません。3Dプリントのエンドユーザーにとっては必須のフォーマットなので、お使いのプリンターがSTLに対応していることを確認する必要があります。
多くの状況で、エンドユーザーは、3Dコンピュータ支援設計(CAD)を印刷する前に修復する必要があります。
この機能をサポートするためには、3Dプリンターがエンドユーザーに対して、メッシュ、ポリゴン数、非多様体、反転面、境界エッジなどの要素を修復する機能を提供する必要があります。また
また、インスタントリペア、テクスチャサポート、中空化サポートなども必要となります。
技術的に言えば、これらの機能をサポートするには、3Dプリンタのソフトウェアスイートを、フル機能のCADプログラムのように構築する必要があります。
レニショーがスペイシャルSDKを使用して、エンドユーザーの3Dプリンタ
ソフトウェアのニーズにどのように応えたかをご覧いただけます。
しかし、これらの機能を提供するためには、基本的に完全に機能する3Dモデラーを導入する必要があります。つまり、3D モデラーを使用すると、エンドユーザーは 3D オブジェクトを構築し、視覚化、シミュレート、および分析することができます。
3Dモデラーを開発するには、ソフトウェアだけでなく、エンジニアリングやデザインに関する広範な専門知識が必要ですが、ほとんどの独立系ソフトウェアベンダー(ISV)はこれを持ち合わせていません。しかし、3Dモデラーを既製品として入手するという選択肢もあります。
4. CADの相互運用性
3Dプリントのエンドユーザーは、複数の異なるCADファイルタイプを扱うことが珍しくありません。
例えば、積層造形サービスを提供している企業では、複数の異なる顧客と仕事をしていますが、それぞれが異なるCADスイートを使用している場合があります。
また、同じ企業内でも、製品設計・エンジニアリングチームと3Dプリント・製造部門では異なるCADソフトを使用している可能性もあります。
そのため、3Dプリンターのソフトウェアは、主要なCADファイルフォーマットのそれぞれを読み書き(ファイル/3Dモデルの修復)できるようにしておく必要があります。具体的には、CATIA、SolidWorks、STL、Revit、NXなどが挙げられます。
3Dファイルの修復と同様に、3Dの相互運用性を実現するためには、主要なCADベンダーのデータライブラリにアクセスする必要があります。データライブラリを構築するには多大な開発作業が必要なだけでなく、各オリジナルベンダーのデータライブラリの更新に合わせて定期的に更新しなければなりません。
競争力のある3Dプリンタソフトウェアを開発する方法をご紹介します。
ターゲットとなるエンドユーザーや市場によって、どのような機能を搭載する必要があるかが決まります。しかし、ソフトウェアに機能を追加すると、コストも上昇してしまいます。
しかし、既製の3Dモデラーや3D相互運用ツール、その他のソフトウェア・スイートを利用することで、このコストの一部をコントロールできる可能性があります。また、基礎的な機能を提供する開発キットを利用することで、開発リードタイムを短縮することができます。
スペイシャルの3Dモデリング用SDK(3D ACISと CGM Geometry Modelers)、メッシング用SDK(3D Precise Mesh)、CADインターオペラビリティ用SDK(3D InterOp)を使用すれば、アプリケーションの開発期間を短縮できます。評価をご希望の方はお問い合わせください。
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